2020年4月29日水曜日

「auひかり」を申し込むまでの紆余曲折

最近、自宅のネット回線が遅くなってきたんだ。

原因はたぶん、コロナウイルス騒動かな。自宅で色々やる人が増えたんだと思う。世の中の流れとしては悪くないと思うけど、私が仕事するにはちょっと問題があるので、改善する方法を検討してみたというのが数時間前の話。

結論としては「auひかり」を申し込んだのだけれど。そこにたどり着くまでが長かった…。


私が住んでいるのは都内の集合住宅、たぶん50戸くらいかな。今は「フレッツ光ネクスト マンションタイプ LAN配線方式」で「ASAHIネット」を利用している。ハイスピードタイプではないので、最高速度は上り下りとも 100Mbps のはず。

コロナウイルスの騒ぎが起きる前、平日は夜でも 30Mbps くらいは出ていたんじゃないかな。それが、最近は日中でもたまに 10Mbps くらいに速度が落ちる時がある。といっても IPv6 の通信は大丈夫だし、フレッツのサービス情報サイトで確認する限りフレッツ網内の速度は常に 90Mbps 以上、ということは…

プロバイダが遅いのか、NTT の PPPoE が遅いのか。どちらにしても接続方法を変えるしかないわけで、最初はフレッツ回線のまま「IPv4 over IPv6」接続を考えたんだよね。

国内で一般的なのは MAP-E (v6プラス) と DS-Lite (transix) だけど、どちらにしても「IPv4 のグローバル IP (ポート開放) を必要とするアプリケーションは動かない場合がある」という制限があるんだよね。いや、v6プラス はプロバイダによって IPv4 の固定IPサービスがあるので、それで何とかなるんだけど。対応しているプロバイダの少ないこと…

ちなみに、v6プラス で 固定IP を利用するためには、固定IP (MAP-E + IPIP かな?) に対応した HGW (ホームゲートウェイ) またはルーターが必要になるんだけど、レンタルにしても中古品を買うにしても、それなりの費用がかかるんだよね。最近は v6プラス のサービスを終了するプロバイダも増えているので、ここにあまり費用はかけたくないところ…

ここで考え方を変えて、フレッツ回線をやめる方法を探してみることにする。「PPPoE が遅い」という可能性はとても高いので、その場合はプロバイダを変えてもダメなんだよね。というわけで、光回線について検索してみる。すると、色々な選択肢が…いやいや、光コラボはダメでしょう。同じ回線なのに違う回線みたいな売り方するなんて、ちょっと、素人を煙に巻くようなサービスが多すぎるんじゃない?

J:C○M は上り速度が遅すぎるので論外。U-NEXT はいけそう…サービスによって回線が違っていて、どれが使えるのか調べるのにすごく苦労したけど…フレッツではない 100Mbps のサービスは利用できるみたい。そういえば NURO は…対応していなかった。残念。そういえば、NTT のダークファイバーを利用した事業者って他にもあったような…?

と、ここでようやく私は「auひかり」を思い出したのでした。au って会社、あまり好きではないんだよね。でも一応調べてみると…対応しているっぽい。ん?「マンションG16」タイプG ってなんだ?

『マンション タイプG:auひかり マンション』
https://www.au.com/internet/mansion/typeG/

  G契約  下り664Mbps/上り166Mbps
  V契約  下り100Mbps/上り100Mbps

どうやら、部屋までは電話線を使って通信するらしい。「G.fast」と呼ばれている技術なんだそうな。ちょっと調べてみる。NTT が公開している以下の資料がわかりやすかった。

『NTT 技術ジャーナル 2016.5 G.fastの標準化動向』
https://www.ntt.co.jp/journal/1605/files/jn201605053.pdf

サイトによっては VDSL とは違うみたいに書かれていることもあるけど、G.fast (タイプG) は VDSL の一種だね。資料によると G.fast は 2014年 に G.9701 として標準化されているようで…知らなかったよ。

ちなみに、G.fast で上り下りの速度が非対称というのは、従来の VDSL と違って TDD (時分割伝送) によって実現されているらしい。ということは、従来の VDSL で時々発生していた「上りまたは下りのどちらか一方だけ不調」という面倒な現象は、発生しにくいのかもしれない。これ、割といけるのかも…?

とりあえず、試してみればわかるよね。というわけで、auひかりにするよ。早速申し込みを…えっと、どこから申し込めばいいのかな?

これまた調べてみると、au のサイトから申し込むこともできるけど、代理店やプロバイダからも申し込みできて、それぞれに条件の異なるキャンペーンを実施しているんだよね。良くあるのはキャッシュバックまたは割引。au で直接申し込みするよりは、代理店やプロバイダから申し込みした方がかなりお得っぽい…と見せかけて、電話の契約が必要とか、3年契約とか、罠も沢山あるようだ。

私の場合、電話はいらない。他の有料サービスもいらない。3年契約は長すぎるでしょ。プロバイダはそこそこ安定していればいいかな。頑張っても下り 500Mbps は出ないだろうし。条件に合うところは…

……。

…もういいよね。さすがに、ちょっと疲れたよ。あとは勘で決めることにする。というわけで So-net で。どうやら毎月の費用を24ヶ月間割引してくれるらしい。工事費用も24ヶ月の分割だし、お得プランの契約期間も24ヶ月更新だし、わかりやすい。それで、最初の24ヶ月間は月々1,980円の支払いになるそうな。うん、良い条件っぽいね。

それから、既存回線を違約金を…いや、これは違うな。余計なオプションをつけないといけない話だね。ここはもう少しわかりやすくして欲しいところだけど、他と比べたら良心的な方かもしれないね。

そんなこんなで、紆余曲折ありましたが…

ようやく、auひかり の申し込みが完了しましたとさ。これ、人の話を聞くだけでも疲れるパターンだよね。もっと簡単になるといいんだけど、難しいのかなぁ。