2012年11月26日月曜日

MapFan+の改善してほしいところ

カーナビの代わりにiPadを車載してMapFan+してみた。

結果から書くと、iPadとMapFan+の組み合わせだと実用と言うにはほど遠いなと感じた。アプリのできが悪いだけなので改善される可能性はあるんだけど…そもそも「アプリの問題だ」って認識してもらえない可能性が高いので、直らないかな、たぶん。それでも書いておくよ。もしかしたら直るかもしれないからね。



1. 現在地やアイコンが見づらい

現在地のマークは視認性が低い。色といい、輪郭といい、わざわざわかりにくくしたんじゃないかと思えるくらい。デザイナーがいないのか?

現在地のマークは地図じゃない。だから、ぱっと見た瞬間に「現在地のマークは地図とは別のモノとして見えるように」直す必要がある。概念が適切に表現されていないとしたら、それはデザインじゃなくて、ただの落書きだ。MapFanなんて立派なブランドなんだから、うちみたいな零細企業が『ない袖は振れないよ…』って言ってるのとは状況が違うと思うんだけど。

ま、デザインと落書きの違いがわからない人は多いみたいだけど。わかる人にちゃんとお願いしたらいいのにね。内輪が優先かな?

あと、アイコンは小さくて見えないから大きめサイズのアイコンが欲しいね。机の上にiPadを置いて地図を見る時には今の大きさでもいいんだけど、MapFan+は「ナビアプリ」とのことなので。ナビっぽく設置しても使えたほうがいいよね。

今のアイコンサイズだと、画面を近くで注視しないと、どれが何のアイコンかわからないんだよね。でももしかしたら「今すぐ使えるデータがこれしかなかった」かもしれないし、アイコンを大きくしたら『表示するアイコンを選びたい!』という要望も出てきてしまうので大変だという話かもしれないので、一概にダメとは言えないところなんだけど。

というわけでアイコンは「できたら大きいサイズも選べるといいなぁ」くらいの話なんだけど、現在地のマークはデザインがバグってるのですぐにでも直したほうがいいと思うよ。


2. 進行方向の表示が不安定すぎる

iPadを車載した状態での話なんだけど、電子コンパスが上手く機能しないんだよね。私は15年以上前、車の中に方位磁針を置いてたんだけど、あれも置く場所を選ばないと方角わからなかったし…電子コンパスが上手く動かないのは仕方ないと思う。自動でキャリブレーションすることもできないしね。

そんなわけで電子コンパスはオフにしてみたんだ。設定で電子コンパスを使うかどうか切り替えられるのはいいところだと思う。電子コンパスをオフにしたらGPSの位置情報から進行方向を表示してくれるみたいなんだ。

けど…MapFan+はGPSの位置情報から進行方向を判断する処理が下手なんだよね。交差点で停車中に隣の車が動いたら進行方向が変わるとか。何もしなくても方向が変わることも多々あるし。

これ、改善はそんなに難しくなくて、電子コンパスを使わない時は「進んでいない状態」を作ればいいんだよね。現在地がそれなりに安定して変化している時だけを「進んでいる状態」と見なして方向を示せばいい。現在地の動きがとても少ない時や不安定な時は「進んでいない状態」にすれば、おかしな方向を向くことはなくなるよ。


3. 地図を見ても距離がわからない

地図を見て運転をする場合、距離がわからないと困るんだよね。次に曲がろうと思っている交差点が300m先なのか500m先なのか1km先なのか、それによって動きが変わってくるし。

カーナビの場合は地図の縮尺が何段階かで決まっているから、運転中でも地図をチラッと見るだけで大体の距離を把握できるんだよね。「線の長さでだいたいの距離がわかる」からね。でもMapFan+ではそうはいかない。

MapFan+では「一定の縮尺」を選択することができないから、線の長さで距離を想像できない。縮尺表示を確認すればいいって脳天気な人が言うかもしれないけど、画面上にグリッドもないから「画面の長辺が何mくらいなのか」ということさえ簡単にはわからない。

これって地図としては粗悪品の域だよね。改善方法はいくつかあると思うけど、とりあえずグリッド表示だけでもすぐに対応したらいいんじゃないかな。表示するのすごく簡単だし。

あと、車載でナビっぽく使うためには「縮尺を何段階かで固定に」できると便利かな。ダブルタップで拡大、二本指タップで縮小。そういえば「二本指タップで縮小」ってiOSのマップでは標準的な操作なんだけど知らない人多いよね。二本指タップがちゃんと動く地図アプリも少ないし。


4. 渋滞情報表示が点滅するのはおかしい

MapFan+の有料オプションで渋滞表示ができるんだけど、これが使い物にならない。だって点滅するんだよ?

MapFan+の渋滞情報表示は、初期設定だと渋滞と混雑だけが表示される。渋滞ではないところは表示されない。いつも同じところしか走らないって人はこれでも大丈夫なのかな。私は車で色々なところに出かけるので、渋滞ではないところが表示されないのは困る。渋滞ではないところが表示されないと、情報がない道と渋滞ではない道の区別ができない。

この点、MapFan+は設定で対応できる。渋滞ではないところも表示できる。できるんだけど…

使い物にはならなかった。MapFan+は渋滞情報を点滅で表示してしまう。運転中に『なんか混んでるな、別の道を行くほうがいいのかな?』と思ってチラッと地図を見ると、渋滞情報が表示されてなかったり一瞬で消えたりする。消えてる時間は1秒くらいあるんじゃないかな?

運転中って、交差点で停車中でも何秒も地図を見ているわけにはいかないんだよね。走行中にちょっと確認する時には0.5秒くらいにしておかないと危ない。空走距離を把握してないやつは0.5秒だって危ないくらいなんだから、消えてる時間が1秒もある点滅表示なんてのは「運がよければ表示されてるかもね」くらいの話だよ。

カーナビの場合は渋滞情報を点滅っぽく表示する機種があるけど、それでも明るさが変化するだけで表示が消えたりはしない。だから「地図をチラッと見て混雑の雰囲気を確認する」ことができる。MapFan+ではそれができない。

改善方法は簡単。渋滞情報を点滅で表示するかどうか、設定で変えられるようにしておけばいい。この改善はすごく簡単(数時間で作れちゃうくらい)だし、走行中に地図をチラッと見る以外にも点滅しないほうが便利なシーンがあるし、明日にでも直したらいいんじゃないかな。

細かい事を言うと、設定は「点滅/点灯(渋滞情報優先)/点灯(規制情報優先)」の三種類にするのがいいと思うよ。



まだ数回しか試してないけど、目立ったことはこのくらいかな。次は何を試そうかな。まともなアプリを作ってるところがあったら、車の情報を取得する機器を作る話をしに行こうかなー。

2012年9月27日木曜日

Android Beam が楽しそうなので…

Android Beam ってアプリを作るのも使うのも楽しそう。Nexus Q も Beam 対応だったような。あれもちょっと試してみたい。

「何を今さら…」って言うほど遅くもないよね。確か半年前には対応機種も殆どなかったはずだし。今はどうなってるんだろ?と思ったのでちょっと確認してみたんだけど…

対応機種…Galaxy Nexus…AQUOS Phone SERIE…だけ!?

NFC 対応のはずの GALAXY S III でも、日本では FeliCa 専用機で NFC 非対応とか…こうして日本は世界から取り残されていくのですね、という現実を目の当たりにしてかなりショック。Android Beam が使えない Android なんて…ねぇ。これが日本の技術力ってやつですか、そうですか。

いや、でも、いくらなんでもたった2台なんて私の勘違いだよね、きっと。見逃してるはず。Nexus 7 とか。ちょっと違うか。タブレットは探してない。

私がイメージしてる Android Beam の使い方だと、Android 端末がカードみたいになってくれないと楽しくない。タブレットはカードリーダーにするにはちょうどいいと思うけどね、7インチもあるタブレットをカードにするなんてのはどうかしてる。え? Nexus 7 は背面に NFC がついてるって? そりゃちょっと、どうかしてるね。

ちなみに日本で流行っている「おサイフケータイ ≒ FeliCa」も、基本的な通信の仕様は NFC に含まれている。だから NFC のチップでもおサイフケータイは実現できる。私の感覚で言えば開発に何ヶ月もかかるって話でもない。日本の技術力ってやつでどれだけの時間と費用がかかるのかは知らないけど、無線ICカードが国際規格で標準化されるだろうなんてことは FeliCa を作る前からわかってたことなんだから、NFC のチップでおサイフケータイを実現する仕組みなんてのは NFC 対応製品が出てくる前に作ってあって当然だと思う。

だから「おサイフケータイ」を作っていた日本のメーカーが作る Android 端末は「世界に先駆けて Android Beam に対応! しかも殆どの機種で使える!」とか、そういう話になるのが当たり前だと私は思うんだけど…どうやら日本ではそんな当たり前が通用しないらしい。

Android Beam、楽しそうだと思ったんだけどなぁ。Android Beam で遊べそうだったら iPhone 5 じゃなくて Android 端末を買って、アプリの移植でもしてみようかと思ったんだけど。まだあと2年くらいは iPhone で頑張るしかないのかなぁ。

2012年9月14日金曜日

iPhone 5 についての考察

発表されたので、ちょろちょろと確認してみる。


サイズが変更になった!


画面のサイズが縦に少し長くなった。

ピクセルの大きさはそのまま、今までのアプリは今までと同じ大きさで表示されるのはいいんだけど、本体が縦に長くなった分手とアプリの位置関係が変わってしまうのが気になるところ。

iPhone 5 の縦 1136px というのは iPhone 4 / 4S の 960px から 176px アップになる。一般的な広告の高さは 100px だから、これまで無料アプリでは広告に支配されていた領域が解放され、さらに広くなる感じかな。いいこと?

でも私は画面が縦に長くなったら片手で操作する時に操作しにくくなると思うんだよね。たぶん親指がちょっと届かない。今でも操作する部分が画面の上と下とに分かれてるアプリを片手で操作すると大変なのに、さらに縦長になったらいよいよ操作できなくなるかな。

気にならない人は手が大きくて親指が柔らかいのか、いつも両手でしか操作しないのか…「試してやろう」って思うと両手で構えるから、気づいてないのかもしれないね。

本体が薄く軽くなったのも気になるところ。重量バランスはどうしたんだろ。だって縦長になった iPhone を片手で持つことを考えたら、ユーザーに安定感や安心感を与えるためには重心を少し下にする必要がある。でもそれを横にするとバランスが悪くなってしまう。今まで通り重心を中央に持ってくると、縦に持った時に少し不安定さが増す。

この辺の「安定感」「安心感」といったところ、殆どの人は気づかないと思うけどとても重要なことなんだ。もしかしたら「気づかないから重要」なのかもしれないね。

もう少し細かい話をすると、画面サイズが縦に 18.3% 長くなったのに対して本体サイズは 7.5% しか長くなっていない。だから重心の変化は画面サイズの変化と比べたら小さいんだけど…厚さが薄くなると iPhone が手と触れる面積が縮小するから、支えるのは少し不安になる。そのぶん軽くなっていて、支える力は小さくても大丈夫だとは思うけど、でも縦に長くなったぶん重心が不安定になっているかもしれない。

現代人にとって、モノとしての安定感や安心感はアプリや電波の安定性に勝る。みんな気づいてないけど、行動はそうなってる。iPhone 5 はまだトップを走り続けることができるのか、それともNokia が頑張るのか、実物を触ってみないと何とも言えないところだと思っている。

あと、画面の広くなった分をどう使うかという問題もある。Apple はこういう時いつも互換性を考えない。だから iPhone 5 に対応していないアプリを iPhone 5 で利用する時のユーザー体験はあまり良くないだろうね。それで開発者は iPhone 5 に合わせてアプリを作るだろうけど…どうなるのかな。多くの開発者は今まで通り画面の上部にナビゲーションバーを配置するだろうし、画面の下部にタブバーを配置するよね。Apple のフレームワークが抜本的に改革されるという話も聞かないし。それは iPhone 5 に対して正しいデザインだろうか。

ほかにも細かいことは色々とあるんだけど、大雑把にまとめると iPhone 5 は画面のサイズを変更して機能的には良くなったかもしれないけど、デザインは悪くなったと私は言っておくよ。Android に一歩近づいたね。


アレイマイクが搭載された!


やっとマイクが改良された。でも個人的には「そろそろステレオ対応したらどうなのよ?」と思っていたんだけど。まぁステレオ対応は大変なのでアレイマイクにするのは妥当な判断だったと思う。

とはいえ、前後方向を意識してきたのは予想外だった。動画に合わせてそうしたんだろうけど、単純な録音の時はどうなるのかな。今までの iPhone のマイクにも単純な感度の調整機能はついていて、その機能の有効無効は切り替えられたんだけど…録音は今まで通りかなぁ。電話とは逆に近くの音を弱くする制御が使えたら面白いんだけど…Appleって自分たちが使わない機能は作らないメーカーだから、期待はできないかな。

とにかく『ききとり上手』が上手く動けば個人的には歓迎かな。今までのマイクが手抜きだったので、アレイマイクは素直に歓迎していいと思う。


NFCは搭載されなかった!


iPhone 5 の発表前に話題になっていた NFC は搭載されなかった。搭載されたらいいなーとは思っていたけど、AppleがAppleらしいアプリを作るのは難しそうだから今後も期待はできないかな。Android の後を追うだけになっちゃうからね。

NFC じゃなくてもいいんだよね。TransferJet でも大丈夫。「至近距離での無線通信」ができればいいんだ。そう考えると人体通信 ( BAN: Body Area Network とも呼ばれる技術。IEEE 802.15.6 で標準化されつつある ) あたりを利用したら今までにないアプリケーションが色々できて面白いとは思うけど。


対応する無線が増えた!


アンテナの性能はまだわからないけど、LTE対応とデュアルバンドの無線LAN対応は素直に歓迎する。今までの通信が今までと同程度の性能を保っていれば文句はない。改良されていたらもっといいけどね。


DockがLightningになった!


コネクタを変更することは悪くない。でもどうなんだろ。アクセサリを開発できるのかな。

例えば Mac で使われている磁石で固定される電源コネクタ「MagSafe」は、サードパーティがアクセサリを作ることができない。ACアダプタが小さくならないのも、車で充電できるアダプタがないのも、Apple が悪い。模造品が困るのはわかるけど、無駄に禁止するのは頭が悪いとしか思えない。

iPhone との通信プロトコルがある程度公開されて、アクセサリが作られる状況になるならコネクタは変更してもいいと思う。Dock はちょっと大きすぎたからね。アクセサリ類に関してはアクセサリと通信するための API もあるので、さすがの Apple でもここでサードパーティを切り捨てることはないだろう。たぶん。

とはいえ、Apple をよく知っている人ほどこの手の改善は素直に喜べないんじゃないかな。Apple は今までもこの手の改善とあわせて何かを制限したり、何かを切り捨てたりしてきたから。しかも横暴なやり方で。今回はどうなんだろうね。


A6になった!


2倍速くなったらしいけど…どうも嘘っぽい。Mac が PowerPC プロセッサを採用していたころの「口先だけ高性能」の時代を思い出す。だってメモリ帯域が倍になったわけでもないのに、プロセッサを少し改良したくらいでグラフィックス性能が2倍になるなんてありえないでしょ。

新しいプロセッサになって、高速になって、同じ処理をするなら省電力になったのは間違いないと思う。けど「2倍高速」はたぶん Apple 信者向けのリップサービスじゃないかな。そういうことを歓迎するマニアに向けて製品を作ってしまう、いつかの時代に戻りつつあるように感じられるよね。


ほかにも色々あるけれど…


全体的に、デザイン上の問題は増えている。きっと多くの人は気づかない。気づかないけど Apple はまたゆっくりと、いつか歩いたのと同じ道を進むことになるんじゃないかな。

次は Android か Windows Phone か…いや、もしかしたら Mozilla の Boot to Gecko かもしれないね。とにかく iPhone が最先端でいられる時代はそんなに長くないと思う。

とはいえ、あと1~2年は安泰かな。今のところ iPhone より優れたデザインの端末は見当たらないし、iPhone よりもアプリを作りやすく売りやすいプラットフォームもなさそうだし、iPhone よりもユーザーがアクティブな端末も殆どないと思う。というわけで、私はもうしばらく iPhone アプリの改良を頑張るつもり。iPhone 5 は予約しないといけないね。

そういえば au の iPhone 5 ではテザリングができるとかなんとか…ソフトバンクがテザリング非対応で au が対応するんだったら、au の iPhone を追加で持つという方法もありかもしれないね。

2012年9月11日火曜日

Twitter は何を間違えたのか


たぶん Twitter は戻らない。だから書いておく。Twitter は何を間違えたのか。

そんなに難しい話じゃないよ。

Twitter はこれまで、Twitter という会社が作り上げたサービスじゃなくて、みんなで作り上げたエコシステムだった。Twitter にリストはなかった。リツイートもなかった。短縮URLもなかった。写真もなかった。最初はアプリもなくて、何もつながっていなかった。

足りないところをみんなで補っていたら、今の Twitter になった。Twitter は重要な機能を少しずつ自分自身にも実装していったけど、協力してくれた人たち、Twitter の世界を広げてくれた人たちとは上手くやってきた。リストも、リツイートも、短縮URLも、写真も、サードパーティーを排除するようなことはしなかった。恩を仇で返すようなことはしなかった。

それでみんな Twitter が好きだった。みんなで Twitter を盛り上げよう、そういう雰囲気があった。少なくとも私にはそう感じられた。私も Twitter を気に入ってる開発者の一人だった。

だから Twitter という会社がビジネスを始めようという時に、多くの開発者は静かにそれを見守ることにした。プロモツイートという Twitter 独自の広告がそれだ。広告の前にも Firehouse という仕組みがあって、Twitter という会社は Twitter のリアルタイム検索データをビジネスにしようとしていた。でもあれは不完全だった。上手く検索できなかったから。

プロモツイートが発表された時、それはイマイチな検索と比べるといくらかマシに思えた。 やりすぎなければいい広告になるかもしれない。Twitter はこれまでも絶妙にバランスを保ってきたし、みんな Twitter を信頼していた。サードパーティーもプロモツイートの実験には協力した。

でも今は違う。Twitter は変わってしまった。理由はわからないんだけど。どういうわけか Twitter はサードパーティーを排除する行動を始めた

みんな Twitter が好きだった。みんなで作って、みんなで大きくなる、そんな Twitter が好きだった。でも今は違う。Twitter は自分のことを Twitter だと思っている。自分だけが Twitter だと思っている。

たぶんこれから少しずつ時間をかけて、Twitter は老いていくのだろう。Twitter という会社はもうしばらくの間、利益をあげるかもしれない。老いるしかない大人でも全てが衰えるわけではないから。Twitter の余命を宣告をするのは、まだ早いだろう。

でももう Twitter の輝きは衰えてしまった。私には Google 幼稚園のほうが輝いているように見える。



…あれ? そういえば Google+ ってまだやってるんだっけ?

2012年8月24日金曜日

雪がとけても春にはならない

「雪がとけたら春になる」というフレーズが色々なところで引用されている。誰が言い始めたのかは知らない。このフレーズは正しくない。

このフレーズの前には「雪がとけたら何になる?」という問いがくる。この問いに対して「水になる」ではなく「春になる」と答えることについて、まぁ多くの人が驚きや賞賛を示している。どのくらいよく取り上げられているフレーズなのかは、Googleで検索してみるとなんとなく雰囲気がわかるだろう。

「雪がとけたら何になる」の検索結果

判で押したような…とはまさにこのことだろう。みんな考える能力がないのだろうか。

…いやいや、あまり人のことを悪く言うもんじゃない。傲慢だと言われるからね。みんな考えてないなんて、そんなことはないだろう。もっと謙虚に、私のほうこそよく考えないとね。

つまりきっとこう言うことだ。きっとみんな春にならないと雪がとけないような雪国に住んでいるのだろう。きっとそうだ。そうに違いない。

どう思い返してみても、私が今まで生活したことのある地域では冬でも雪はとけてしまう。雪なんて儚いものだ。私の感覚では、雪がとけてもせいぜい思い出くらいにしかならない。思い出の中身については…読者の方の想像に任せるとして。

とにかく私は、雪がとけても春にはならない地域でしか生活したことがないんだ。あと、これは推測の域を出ないけど…雪がとけたら春になることを経験している人が、そんなに多いとは思えない。

そんなわけで「雪がとけたら春になる」というのをあたかも適切な答えであるかのように話す人たちは、やっぱりちょっと考える能力が足りないのかもしれないと思ってしまう。それは生粋の日本人が「日が沈んだら夏が終わる」って話すくらいに不自然なんじゃないかな。

…なんて考えて検索していたら、面白い記事を見つけてしまった。これはわかりやすい!

勉強すると叱られる、黒くなければ鴉でない、雪がとけたら春になる - 吹風日記

私もこのくらい書いてみたいものだけど、ちょっと難しいかな。やっぱり私はまだまだ勉強不足、人の話を取り上げて考える能力が足りないとか言ってる場合じゃなさそうだね。

といったところで、長くなってきた気がするので本日のまとめ。簡単に一言で言うとこういうこと。

「雪がとけても春にはならないかもしれません」

このフレーズなら正しいんじゃないかな、たぶんね。